空室確認

雪山登山の注意点とは?夏と冬の環境の違いに注意して登山しよう!

今年の冬は人生初の雪山登山に挑戦!楽しみだけど雪山登山って過酷でハードルが高いイメージがなんて不安になるかもしれません。

しかし、冬は空気が澄んでいて遠くの稜線まで綺麗に見渡せます。晴れた日の空の青と雪山の白のコントラストは、言葉では言い表せないくらいに綺麗です。

霧氷やダイヤモンドダストなど、冬ならではの雪山の世界を満喫できるよう、お出かけ前に知っておきたい注意点をまとめてみました。

安全な雪山登山体験で忘れられない素敵な思い出ができるよう、ぜひ注意点を参考にしてみてください!

雪山登山の注意点夏と環境が全く違う

積雪の影響による道迷い

夏でも道に迷うことは少なくないですが、雪山は冬用の迂回ルートが設定され、雪で登山道が隠れるため、道迷いには注意が必要です。

山に入る人も少なく、先に入った人の足跡も積雪で消えてしまいます。。自身の踏み跡も、降り積もった雪で短時間で消えてしまうこともあるため、当てにはできず、下山時にルートを見落とす場合も多いのです。

夏に見慣れた山も、冬には全く違う山になってしまうので、人の足跡に頼らなくても「読図力」と呼ばれる地形図を読む力をつけましょう。

自分の現在地や進む道をしっかりと把握するためにも、分岐点だけでなく、尾根や沢の変わり目などでは地図やコンパスで確認し、ヘッドライトなどの装備品をしっかり携行するようにしてください。

冬は日照時間が短いことも考慮して登山計画を組むことも重要です。 

視界が白一色になってしまうホワイトアウト

「ホワイトアウト」も雪山登山の注意点です。

暴風雪や暴風雨、強風による地吹雪や濃霧などが原因とされていて、視界一面が真っ白になって、方向・角度・地形などが判別できなくなってしまいます。

酷いときは足元まで真っ白になり、風や低温を伴うと危険度も高くなり、注意する必要があります。

ホワイトアウトになると距離感を把握するのも難しく、進む方角がほんの僅かずれただけでも、距離を歩くほどに進路が大きく変わってしまうので注意しましょう。

滑落や雪崩の危険性が高い場所に迷い込んでしまうこともあるため、道がわかるうちに引き返す、撤退の判断も重要です。

厳酷なホワイトアウトと遭遇してしまった場合、酷いときには足元が見える程度しか視界がなくなってしまうことも。そうなってしまうと、一緒に登山をしている仲間を見失ってしまうこともあるので、慌てて行動せず、天候回復の兆しがあれば、視界が良くなってから行動することも選択肢の一つです。

体を冷やさないよう服を着こみ、ビバークできる態勢を整えましょう。 

稜線や山頂の雪庇

冬山の山頂や稜線には、場所によって風下側に雪が庇状に張り出した「雪庇」と呼ばれる吹き溜まりができます。

雪庇はとても脆く、成長して大きくなるとその重みで崩落します。自分の足元が雪庇だと気づかずに歩いているととても危険で、崩落した巨大な雪庇で雪崩が起き、巻き込まれる事故もあります。

雪上面の亀裂に注意し、雪庇先端からは十分に距離を取って、歩きにくくても風上側を歩くことが重要です。

雪庇ができやすい場所の情報などから、安全なルートを割り出すようにしましょう。 

急な斜面で起きやすい雪崩

雪山登山で避けて通れないリスクの1つが「雪崩」です。

気温が低い1月~2月、気温が上昇する春先、寒暖差が激しい場合には雪崩にも注意しましょう。

雪崩は外的要因(重みや圧力、気温の上昇など)により、降り積もった雪の状態が不安定になると起こりやすい現象です。また、地形によって雪崩の発生しやすい場所もあります。

急な斜面や樹木のあまり少ない斜面、吹き溜まりのできやすい風下の斜面などは雪崩が起きやすくなります。

事前に雪崩の情報を集めることはもちろん、大量の降雪があったときには行動しないなど、危険な場所を避け、対策を取るようにしましょう。 

雪山登山の注意点身体にかかる負担が大きい

紫外線による雪目

雪が積もった地面は紫外線の反射率が高く、対策をしないと雪目になってしまいます。

雪目とは、紫外線を過剰に浴びることで起こる目の炎症で、目がゴロゴロしたり、痛み、眩しい、涙が出たりといった症状が現れます。目の日焼けと考えてください。

症状が現れるのが紫外線を浴びてから610時間後、と時間差があるのも特徴の1つです。

雪山へ行くときは天候に関係なく、サングラスやゴーグルを着用することで紫外線から目を守りましょう。雪面では紫外線は正面だけでなく、全方位に注意が必要になるので、サングラスは顔に沿った形のもの、フレームが太くてレンズの大きいものがおすすめです。 

雪山での日光の反射率はとても高く、目にとって大きな負担となります。

サングラスを選ぶときは、紫外線を防ぐ効果だけでなく、余分な光をカットしてくれる偏光レンズも考慮してみてください。雪山での様々な変化に対応可能なレンズの濃さをおすすめします。

低体温症

雪山登山で心得ておきたいもう一つの症状が、低体温症です。

低体温症とは、人間が生命を維持するための脳や心臓、肺などの期間の温度が35℃以下に下がった状態を指します。

特に、気温10℃以下、雨や雪で体が濡れやすく、風速10m以上の強風下の条件で起こりやすくなります。

低体温症になると、寒気や全身の震え、続いて意識障害が生じ、命を落とす危険もあります。

未然に防ぐためにも、冷やさないよう重ね着は基本ですが、冷たい雨風を防ぐための雨具、防寒着を着用し、濡れたものはすぐに着替える、意識的に暖かいものを飲む、こまめにカロリー摂取するなど、当たり前のことですが、これらの対策を必ず行うようにしましょう。 

血行不良による凍傷

また、低温環境下では体内の血液循環が悪くなり、凍傷に注意も必要なので、保温と防風を常に心がけ、凍傷対策をしっかり行いましょう。

凍傷は手足の指先、耳、鼻など体の末端部分がなりやすく、症状が進むと細胞が壊死し、その部分を切断しなくてはならないこともあります。

血行不良も凍傷を引き起こす原因となるので、靴紐やバンドで締め付けすぎないのも大切です。

皮膚を露出せず、保温性が高い乾いた靴下や手袋、目出し帽などを着用しましょう。冷えてジンジンするなど少しでも異常を感じたら、擦ったり動かしたりして血行を促してください。

テントの中など高い温度の場所では、溶けた雪で手袋や靴下が濡れてしまうこともあり、そのまま放置していると凍傷の可能性が高まるので、ザックの中で濡れないように予備の手袋や靴下をきちんと保管しましょう。 

まとめ

雪山登山の注意点をいくつかまとめて紹介しました。見慣れた山も、雪山では状況が一変します。

とはいえ、夏と違うからこそ魅力があり、入念な準備、知識、装備が必要だからこそ、絶景で味わえる達成感もまた違ったものに感じます。

雪山は魅力的だけどリスクがある、リスクがあるからこそ魅力なのかもしれません。

まずは講習会やツアーなどに参加して、仲間を増やすのも良いでしょう。しっかりと勉強し、頼れる仲間と登山デビューして、安全に雪山を楽しんでください!

 

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