ガイディングはディズニーのキャストレベル!?東北サファリパーク飼育員さんにインタビュー!
皆さん、こんにちは!マウントインの広報担当です。以前からコラム記事で宣伝させていただいている飼育員体験ツアーですが、今回はなんと東北サファリパークの飼育員の方々にインタビューをしてきました!「ディズニーのキャストレベルのガイディング」とお客さんから評判で普段なかなか聞く事のできない動物園の裏側を知る飼育員のお話。普段どんな想いで動物と接しているのか必見です。
目次
- 飼育員の仕事内容とやりがい
- 飼育員体験ツアーの魅力
- まとめ
インタビュアー:今日はお忙しいところお時間作って頂きありがとうございます。まずはお二方が飼育員になられた理由についてお聞かせ下さい。
大石:私は飼育係以外になりたかったのが無いんです。物心ついた時からなりたいと思っていたので正直きっかけは覚えていません。
親によると飼育係より前になりたかったのはライオンのオスらしいので(笑)。ずっと将来動物園で仕事したい!と決めていてその夢を最短で叶えるために高校卒業後は専門学校へ進学しましたね。
埴淵:私も動物自体は小さい時から好きでしたね。卒業文集にムツゴロウさんみたいになりたいと書いていました。親の実家が和歌山だったのでアドベンチャーワールドでよくイルカのショーを小さい頃から見ていて漠然と興味を持っていました。
元々大学へ進学する予定でしたが偶然見た雑誌の中に自分が後に進学する事になる動物調教科の広告があってそんな進路もあるんだ!と思い直し、センター試験も受験していましたがそこから覆して専門学校へ進学しました。
インタビュアー:1日の具体的なスケジュールを教えてください。
大石:チンパンジー、ブラックバック、ラマ、シマウマなど担当している動物の体調をまずはチェックします。怪我していないか、念のため死んだりしていないかを確認してお客さんが見える場所から掃除を始めます。
ポニーのエリアはお客さんが中に入れてしまうので最優先で掃除をします。そして9時前にトラックに載っている動物のフンなどを片付けます。動物の説明POPや小屋作り、事務作業などがあります。
埴淵:動物チェックは私たちもまず朝イチでやっていますね。
大石:あと掃除を毎日しない動物というのもいます。毎日掃除をすると怖がってしまうんです。ストレスが溜まって繁殖が止まってしまうことがあります。そして、あったかいご飯を食べさせてあげられる様に作る時間帯と熱過ぎても食べられないので冷ます時間も調整しています。
埴淵:へー!あったかいご飯食べさせてあげてるんだ。
インタビュアー:すごいですね。動物愛に溢れてますね(笑)。
一同:笑
埴淵:私たちはショーを平日2回、休日3回行なっているので動物たちのトレーニングをしています。そこで毎日新しい事を教えていて、ショーで使う衣装も自分たちで作ったりしています。
インタビュアー: 動物のトレーニングは毎日やらないと動物の反応が鈍くなったりするんでしょうか?
埴淵:それが動物たちはちゃんと覚えているんですよ。以前育休で1年間休んだ際にトレーニング無しでショーに出るというチャレンジをしてみたんですよ。
自分の担当しているフサオマキザルっていう猿がいるんですけどしっかりできましたね。どっちかって言うとこっちが忘れているくらい(笑)。動物の頭の良さは人間の比じゃないです。
大石:ただやる気があるかは動物それぞれですね(笑)。そこは人との信頼関係でこいつが言ってるならやってやるかと思って貰えるかどうかが大事です。
インタビュアー:飼育員の仕事としてのやりがいは何ですか?
大石:冗談抜きでみんな自分の担当動物が一番可愛いと思ってるんですよ。他の動物も好きですけどやっぱり自分のが一番!
埴淵:みんな親バカだよね(笑)。
大石:でも正直ポニーは見た瞬間から可愛いってなる動物では無いんですよ。それがショーとか触れ合いの中で子供たちがどんどん打ち解けていって最後には親しみを持って接してくれる様になった時はとてもやりがいを感じますね。
飼育員体験ツアーについて
インタビュアー:マウントインとのコラボの話が出た時正直なところどう感じていましたか?
大石:私はチャンスだと思いましたね。今はツアーの始めと最後にポニーのお散歩体験を入れて貰っているので子供たちの印象に残りやすいと感じています。会社の売上とかって言うよりもポニーの見せ場を増やせるぞ!って思いましたね(笑)。
埴淵:普段とは違う動物の見せ方が出来ると思っていて、年々動物園の飼育員の志願者は減少傾向にあるのでこのツアーでお仕事体験をして貰った人の中から将来的に飼育員を目指してくれる様な人が出てきてくれたら嬉しいですね。
インタビュアー:普通に動物園へ行くだけでは体験する事のできないこのツアーならではの魅力は何だと思いますか?
大石:生き物との接し方を学ぶ事のできる数少ない機会をご提供できていると思いますね。ポニーをお散歩させる前はひょっとしたら生き物というよりも荷物を台車で運ぶのと同じ感覚の子供もいるかもしれません。
でも実際自分で引っ張ってみると目が合った時に自分と同じ生き物なんだという事を実感すると思いますし、動物に対して思いやりの気持ちを持てるでしょう。
埴淵:より命を身近に感じることができる点が魅力ですね。ここで見た事をきっかけに別の動物園でも気になってみることができますし子供たちの興味を育てて新しい発見を促します。
インタビュアー:お客さんに伝える際に何か工夫している事はありますか?
大石:基本図鑑に載っているような事は説明しないですね。知識はインターネットで調べられるので個体それぞれの特徴を伝えるようにしています。
名前や性格、誕生日とかを教えると自分との共通点を見つけてくれて子供に印象付けることができますね。あと特に小さい子には難しい言葉を使わずに説明する事を心がけていますね。
埴淵:個体ごとの名前には「こうなって欲しい!」という願いを込めて名付けていますね。人気者の芸能人の名前を付けて将来愛される様に願ったりとか個体ごとの性格に合わせて擬人化しています。
大石:我々としてもポニーとかペンギンとかっていう動物のカテゴリーではなく「ポニーのみかげちゃん」の様に個体ごとのファンになって貰う事を目指しています。ポニーは他の動物園にもいますけどみかげちゃんはウチにしかいないので。
「動物」といった大きなカテゴリーではなくて個体ごとに好きになって貰えると生命を尊重する心も育むことができると思いますし子供の教育上良い影響しかないですね。
インタビュアー:最後に東北サファリパークの魅力について教えてください
大石・埴淵:
- 動物との距離の近さ
- 放飼エリア
- 触れ合い
の3つですね。特に放飼エリアは大迫力で大人でも楽しむことができます。なので子供のみならず大人もツアー中興奮することができますよ!
インタビュアー:確かに想像していたよりもかなり近くまで寄って来てびっくりしました(笑)。国内でもこの距離で関われるのはなかなか無いんじゃないでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回飼育員のお二人に話を伺って動物への強い愛情を感じました。好きだからこそ想いを込めて話せるし子どもにも分かりやすくその面白さや奥深さを伝える事ができるのだと感じました。
更に動物を大きなカテゴリーとして捉えているのではなく人と同じ様に個々の動物それぞれを尊重して大切に育てていた点が印象的でした。子どもたちも今回の飼育員体験ツアーをきっかけに動物に対する理解を深めて興味を持つと同時に思いやりの気持ちを育むことが出来る様に願っています。
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