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単独登山には危険がいっぱい。女性が1人で登るときに行うべき5つのこと

複数人での登山では、自分のペースで歩けず同伴者にも気を使わなければならないなど、楽しい反面気苦労もあります。日程調整などで登山を断念することもあるでしょう。それならば1人で登山に出かければよいと思うかもしれません。ですが、単独登山には危険がたくさんあります。

女性がもし1人で登山に行く場合は念入りな準備が必要です。単独登山の危険性を把握し、行うべき5つのことを実践しましょう。

1:単独登山の危険性

単独登山は女性に限らず様々な危険を伴いますが、特に女性ということで発生する危険もあります。具体的に考えられる危険性として5つあります。

装備をすべて1人で持たなくてはならない

登山の装備の中には、1人ずつ用意しなければならないものと、グループで1つあればよいものがあります。例えば、レインウェアやバックパックなどは1人ずつ用意すべき装備ですが、山メシを楽しむためのクッカーやバーナー、食料などは1グループに1つあればよい装備です。

単独登山の場合、このようなグループで1つあればよい装備も、1人で持たなくてはいけません。仮にテント泊を伴う登山となれば、その装備の重量はかなりのものになりますね。もちろん、これらの装備を自分で用意しなければならないという点も忘れてはなりません。

異性の登山者に絡まれやすい

1人で自分のペースで登山を楽しみたい人がいる反面、大勢の仲間と登山をしたほうが楽しいと思う人もいます。1人で登山をしている人を見かけると、親切に声をかけてくる登山者も多くいます。それが本当の親切心から声をかけてくるのであればよいのですが、女性が1人で登山をしていると、異性の登山者が親切心以外の気持ちで声をかけてくる可能性もあります。

声をかけてくるだけならよいのですが、同行しようと言ってきたり、どのルートを通って帰るのかといったことを聞いてきたり、中には下山後一緒に食事でもと誘ってきたりと何かと絡まれることもあるのです。

きっぱりと断れるタイプであればよいですが、曖昧な返答をしてしまうとそのままズルズルと絡まれてしまうことがあります。

すべての判断を自分で行わなければならない

登山中は様々な判断を下しながら進むことがあります。例えば休憩時間も「あと少しで開ける場所に出るはずだから、少し疲れているけど頑張って歩こう」と判断を下して歩き続けることがあるでしょう。ところが、思い違いによってなかなか開けた場所に出られなかったとき、このまま進むべきか、一度休憩をとるべきかの判断をしなければならなくなります。

仲間と一緒に登山をしていれば、相談をして休憩をとる場所やタイミングを決められますが、単独登山では自分一人で判断をしなければなりません。時として無謀な判断になってしまうことがあるでしょう。

仲間と一緒に登山をすれば、必ずしもすべての判断が正しくなるわけではありません。ですが話し合って下した判断であれば、無謀な判断になることは少なくなります。

滑落、遭難しても気づかれにくい

単独登山の危険性として最も高いのが滑落や遭難をしてしまった場合です。仲間がいれば1人が滑落や遭難をしても誰かが気づき通報をしてくれる可能性があります。ですが、1人の場合には周囲に他の登山者がいなければ、誰も気がつかないこともあり得ます。

滑落や遭難も、問題が起こってから短時間で救助活動が行われれば助かる見込みは高くなります。ですが、問題が起こってから時間が経てば経つほど助かる見込みは減っていくのです。

自分がどのくらいのレベルなのか判断できない

ある程度登山を経験すると、今まで登ったことがないようなレベルの高い山にチャレンジしてみたいと思うときがきます。ですが、普段から単独登山をしている場合、本当にその山にチャレンジできるだけの技術が自分にはあるのか分かりにくいでしょう。

山岳会などの登山グループの一員として登山に参加すると、登山の経験が多い人から様々な助言が貰えます。登山計画を立てるとそのプランをチェックして「ちょっとこの山はレベルが高すぎる」といわれることもあるのです。つまり、客観的に登山レベルを示してもらえるため、レベルに合わない山へのチャレンジというリスクを回避できます。

ですが単独登山の場合自分のレベルを示す人がいないため、自分のレベルでは到底登れない山を目指してしまう危険があるのです。

2:単独登山の危険を回避するためにやるべきこと

単独登山には危険が伴いますが、しっかりと危険を回避するための準備を行えばリスクは大幅に減るでしょう。準備しておきたいこととして、どのようなものがあるのでしょうか。

服装を揃える

登り始めは晴れていても、気が付けば雲行きが怪しくなり雨に降られることがあるのが登山です。天気予報が晴れと出ていても、必ずレインウェアやバックパックを覆うレインカバーを用意するなど、様々な天候に対応できる服を揃えておきましょう。

山頂は日差しも風も強くなります。暑いからと半そでで過ごしていると、いつの間にか汗が乾き冷え切ってしまうこともあります。風よけになるウィンドブレーカーやちょっとした寒さ対策が行えるカーディガンなども用意しておくとよいですね。

備品と行動食を準備する

どんなに低い山でも、絶対に遭難しないとは言い切れません。また思わぬ怪我を負い救助を待たなければならなくなる可能性もあります。このような時に困らないよう、応急処置が行える救急セットなどの備品を用意し、さらにある程度の行動食を準備しておくとよいでしょう。

行動食は小さくてもカロリーが高いものを選びます。ブロックタイプの栄養補助食やパウチのゼリー飲料などは定番ですが、チョコレートや焼き菓子などの嗜好品でもよいのです。自分が好きなものを持参するようにしましょう。遭難しなくても、休憩時に食べることで疲れが癒されます。

また女性ならではのものですが、生理用品も念のため用意しておくとよいですね。

人気の多い山を選ぶ

単独登山では万が一の事故の際、気づかれないリスクがあります。ですが、周りに他の登山者がいれば、その人が気づき救助活動を行ってくれたり、通報をしてくれたりと手助けしてくれる可能性が高まります。

このような事故だけではなく、万が一異性の登山者に絡まれてしまった場合や、他の登山者とトラブルが起こってしまった場合でも、周りの登山者が間に入り助けてくれる可能性もあります。

自分はそのようなことは絶対にないと決めつけずに、単独登山はできるだけ人気が高く、周りに登山者がいるような山を選ぶようにしましょう。

登山届を必ず提出する

日本アルプスをはじめとして、一部の山では登山に際し必ず登山届を提出しなければなりません。地元の警察などに登山届を提出することで、万が一遭難などがあった場合にスムーズに救助活動が行えます。登山届が必須の山々はそれだけ危険性が高いためですが、どのような山でも危険が全くないわけではありません。

単独登山で最も怖いことは滑落や遭難が気づかれないことです。場合によっては誰もあなたが登山に行ったことを知らなかったために、行方不明となってしまい大規模な捜索が行われる可能性があります。

いつ、どの山に、どのようなルートで登り、どのくらいの時間で下山する予定である、という記載がある登山届を出しておくことで、無用な捜索を行わずに狭い範囲だけを捜索すればよいことになります。

登山届は登山道の入り口などに提出用のポストが用意されているケースがありますが、インターネットでも提出できます。登山計画を立てるときに一緒に作成し、事前に提出しておくとよいですね。さらに身近な人にも登山に行くことを伝え、登山計画書をコピーして渡しておくとよいですよ。

当日のルートを確認する

実際に登山をする日も、登り始める前に必ずルートを確認し、計画通りの登山が可能かを確認しましょう。登山道は天候により通りにくい場所、がけ崩れや倒木などにより通行止めになるルートがあるかもしれません。万が一計画していたルートが通れない場合は、計画をやり直す必要がでてきます。

すでに登り始めてからではルート変更が難しい場合もあるので、登り始める前にルート確認をしましょう。

3:まとめ

女性が単独登山をすることには危険がありますが、自分のペースで自由に単独登山にチャレンジしたいときがあるでしょう。事前に危険性を確認し、できる準備を行えば、危険だから絶対に行ってはいけないということはありません。事前準備を万全に行い単独登山を楽しんでください。

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