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登山で蜂に刺されたら?最初にするべき処置と対策方法

夏や秋の登山は気持ちが良いものですが、同時に蜂が活発に活動する時期でもあります。

特に人体に悪影響を及ぼす毒を持った蜂に遭遇してしまった場合、適切な対処をしなければ刺されてしまう危険性もあります

蜂の被害に遭わないためには事前対策しておくことが何よりも大切です。

蜂に刺されないための対策方法、万が一蜂に刺されてしまったときの対処方法をこの記事で解説します。

1:登山で蜂に刺されないための対策方法

まずは蜂に刺されないにこしたことはないでしょう。

登山中、蜂に刺されないようにする対策として様々な方法があり、大きく4つの方法が考えられます。

蜂の巣に近づかない

人間の登山ルートと蜂の生活範囲はクロスしていることが多く、蜂の被害が出やすい理由の1つです。

登山ルートに蜂の巣があり、人間が近づく気配を感じると、蜂は登山者を侵入者とみなして警戒し、ときには攻撃に出ることによって排除に及びます。

蜂の巣を見つけたら速やかに距離を取るべきでしょう。巣から10メートル以内で蜂被害に遭う危険性に対して要注意となり、3メートル以内においては最大の注意・危険だと言われています。

登山中、何らかの事情で登山道を離れて脇道に入りたくなることがあるかもしれないですが、そこに巣がある可能性も考えられます。できるだけ決められた登山道を通り、少しでも巣に近づくリスクを下げるべきです。

もしも歩いているときに1匹などの少数の蜂が飛んでいたり、カチカチと顎を鳴らすような音を出していたりしたらその時点で最大限の警戒が必要です。

蜂の威嚇は非常に危険です。近くに巣があることを示しています。刺激しないようにできるだけ音をたてず、静かに引き返すか、大きく迂回する方法を選択すると良いでしょう。

このとき、その蜂を手で振り払うような真似をするのは御法度です。攻撃されたと認識し、仲間と共に襲ってくる可能性が高まります。あくまで静かにその場を離れるようにしましょう

黒い服やリュックを身につけない

服装や持ち物の色にも注意を払うと良いでしょう。蜂は黒い色に襲い掛かる性質があると言われています。

黒い服や黒いリュックなど、攻撃対象になりやすい色を避けることが大切です。黒やそれに近い髪色の人は、帽子で髪を隠すと有効な手段になります。

蜂の攻撃の順番は「濃い色→薄い色」です。黒をはじめ、濃すぎる色を避けるのも良いでしょう。ただ、白い色でも刺されるときには刺されます。

薄い色しか身につけていないからと過信せず、あくまで予防措置の一環として捉えておきましょう。

ヘアスプレーや香水を使わない

蜂はにおいに敏感です。ヘアスプレーや香水のにおいに反応することも多く、注意が必要です。においによって敵だと認識されるきっかけになる可能性があります。

また、蜂は不審な生物が近付いたとき、針から警戒フェロモンを出します。警戒フェロモンを吹きかけた相手は蜂の攻撃対象になります。

香水には警戒フェロモンに似た成分を含んだ商品があるため、登山で身につけるのは避けるべきでしょう。

近くを飛んでいる場合は「木化け」を使う

蜂がすぐ近くを飛んだり、体に止まるようになってしまったときには、慌てて動かずに「木化け」を使う方法があります。

木のようにじっと動きを止め、蜂が遠ざかるまで待ち続けます。害意がないと分かれば蜂は離れていきます。

蜂が体のすぐ近くを飛んでいたり、あまつさえ止まったりされれば怖くなるかもしれませんが、叩いたり潰したりするのは絶対に避けるべきことです。

叩き潰すと警戒フェロモンが噴出されるため、すぐに仲間が襲い掛かってきてしまいます。

2:登山で蜂に刺されてしまったときの対処方法

もしも蜂に刺されたらすぐに応急処置が必要です。

巣から離れたところに逃げる

蜂に刺されたら何よりもまず、巣から離れたところまで逃げることが先決です。

全力で走り、100メートルは距離を取りましょう。このとき蜂が追いかけてくるようであれば、両腕を大きく振り回し、可能な限り刺される部位を少なくします。100メートルほど離れればもう追って来なくなります。

毒抜き

蜂から距離を取り、追って来なくなったことが確認できたらすぐに応急処置を始めます。まず行うのは毒抜きです。

ポイズンリムーバーで毒の吸引を行います。ポイズンリムーバーはバキューム力で毒を吸い出します。そのため、髪が生えている頭部ではあまり効果がないと考えられます。

ポイズンリムーバーを持っていなかったり、刺された部分が頭部などバキュームが使えない箇所なら、手で絞り出す形で毒抜きを行います。

刺された部分を爪で左右から強く圧迫します。絞り出す感覚をイメージして毒を絞り出す方法です。

ただ、この毒抜きはできるだけ急いで行う必要があります。蜂に刺されたら10分以内に行うべきです。10分を過ぎると毒抜きをしても意味がなく、腫れや痛みが出る可能性があります。

体質によってはアナフィラキシーショックに繋がりますので、可能な限り早く処置をしましょう

水で洗浄

水で洗浄する方法も効果があります。もし近くに水道があれば幸運です。

蜂に刺されたら流水で数分間、刺された箇所を洗い流します。蜂の毒は水溶性なので、水での洗浄は効果的です。

水道がなければペットボトルの水で洗い流しましょう。エイドキットの中に穴を開けたペットボトルの蓋があればそちらに交換し、勢いよく水を噴き出させてあらい流すと良いと思います。

前述のポイズンリムーバーと一緒に常備しておくと安心です。

軟膏を塗る

抗ヒスタミン軟膏、ステロイド軟膏が推奨されます。蜂の毒にはステロイド軟膏のほうがより高い効果が期待できます。大量に塗るのではなく、少量を丁寧に塗り込みます。

ただし、刺されてすぐの塗布は望ましくないでしょう。塗るときに手で毒を広げてしまう可能性があるからです。

先にしっかりと毒抜きと水洗浄をして、腫れが出た部分に塗ると良いでしょう。

医療機関を受診

アナフィラキシーショックを起こす可能性がある人は医療機関の受診が強く推奨されます。また、刺されて30秒から数分以内に症状が出た場合にはすぐに救助要請を行いましょう。

アナフィラキシーショックの症状は以下のものが代表的です。

・蕁麻疹
・呼吸困難
・めまい
・意識障害

このような全身症状が認められたときには救助要請をし、待っている間に楽な姿勢を取らせます。速やかに安全な場所へ運び、仰向けで寝かせ、足を高くした姿勢にしましょう。

また、症状によっては嘔吐してしまうこともあるので吐いたときには吐瀉物が喉に詰まらないように顔を横に向けておきましょう。

呼吸困難の症状もあるため、呼吸の状態の観察も必要です。救助要請時に繋いだ電話などを切らず、医療関係者から指示を受け続けることができるのであればその通りにしましょう。

3:まとめ

登山を気持ちよく楽しめる時期は、蜂が活動的になる時期でもあります。

登山は蜂の生活範囲に足を踏み入れることでもあるため、敵だと認識されないように気を付けるのも大切です。

万一刺されてしまっても、適切な対処法を知っていれば慌てることなく行動できます。蜂対策に役立つ道具を必ず登山リュックに入れておくようにしましょう。

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